おでこの乾燥改善法!原因や今すぐできる4つケア法とは
ベタつきやテカリが気になることが多いおでこですが、その反面かさついたり粉がふくなど乾燥に悩むことも少なくありません。
Tゾーンの中でも、おでこは最も肌の状態が変わりやすいので、ニキビが出来たり赤みやかゆみが起こるなどトラブルが多い部分といえます。
顔のパーツとしては一番面積が広いので、おでこに肌トラブルが起こっていると肌全体が荒れて見えてしまいます。
このような症状を起こす要因となっているのが乾燥です。
乾燥を改善すれば、水分と油分のバランスが整って肌の状態も安定します。
そこで今回は、おでこの乾燥対策法をご紹介しますので、是非とも参考にしてください。
しっかりケアをしてトラブル知らずのおでこを目指しましょう。
おでこの乾燥の原因は?
目元や頬などに比べ、顔の中では比較的皮膚に厚みがあるおでこはダメージに強そうなイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には皮下脂肪の層が薄いため、刺激をダイレクトに受けてしまいます。
また髪の毛や頭皮の影響も受けやすいことから、あらゆる負担がおでこにはかかります。
そのため、普段何気なくしていること、おしゃれのためにしていることが乾燥の原因になっている場合もあるのです。
洗顔時のダメージ
目元や頬は、摩擦を起こさないように丁寧な洗顔を心がける方も多いでしょう。
ですがおでこは比較的適当に擦ってしまっているということはないでしょうか。
洗顔によるダメージは、おでこの乾燥の一番の原因とも言われています。
また、べたつきが気になるからといって洗いすぎになっていることも少なくありません。
洗いすぎると皮脂が根こそぎ落とされてしまうので、水分がどんどん蒸発して乾燥が引き起こされます。
洗顔料の洗浄成分
石油系合成界面活性剤を使っている洗顔料は、皮脂を落としすぎてしまいます。
皮脂は、汗などと混ざり合って肌を守る皮脂膜を形成する材料です。
よって、落としすぎてしまうと、皮脂膜が作られずバリア機能が弱まります。
過剰に分泌された皮脂は落とす必要がありますが、落としきるのは乾燥を引き起こすのです。
また、石油系合成界面活性剤は肌への刺激も強いので、使用している洗顔料が乾燥の原因になる場合もあります。
頭皮の硬化
頭皮が硬くなると、血行不良になってしまいます。
血液は、肌細胞に必要な栄養や酸素を運ぶ働きをしているので、血行不良になると栄養不足や酸素不足になります。
おでこは頭皮と繋がっているため、血行不良の影響を受けることがあります。
さらに頭皮が硬くなると、おでこの可動域が狭まってしまい、そのせいでおでこ自体が血行不良になることもあるので要注意です。
頭皮の硬化は加齢が主な原因ですが、ブラッシング不足やシャンプーのダメージも関係しています。
スキンケア不足
毎日スキンケアをしているという方でも、ケアのメインとなるのは目元や頬ではないでしょうか。
おでこのケアはササッと済ませてしまっている場合は、ケア不足で乾燥が引き起こされます。
おでこは皮膚のすぐ下が骨ですから、他のパーツよりも水分保持機能が弱いのです。
それなのに、化粧水も美容液も他のパーツのケアで余った分をつけるだけ、というだけではスキンケアが出来ているとは言えません。
シャンプーのやり方
シャンプーをするとき、シャンプー液がおでこについても気にしないという方もいるでしょう。
確かに、生え際を洗う時にはシャンプー液がおでこにつくのはしょうがないことです。
しかしシャンプーは落ちにくい頭皮の汚れが落ちるように、洗浄力の強い成分が使われています。
よって、おでこについた状態で放置すると、短時間でも皮脂が奪われます。
またシャンプーの洗浄成分は刺激にもなるので、おでこには大きなダメージを与えてしまうのです。
生活習慣の乱れ
肌の状態というのは、生活習慣も大きく関わっています。
肌は内側から作られるものですし、体の機能によって健康な状態を保っています。
生活習慣が乱れると、肌細胞を再生する機能が衰えたり、水分を保持する力が弱くなります。
きちんとスキンケアをしているのに乾燥する、というのは生活習慣が乱れている可能性があるのでチェックしておきましょう。
睡眠不足
肌の水分を保つには、健康な角質細胞が必要です。
角質細胞は肌を刺激から守ると同時に内側の水分の蒸発を防いでくれるかつ、古くなるとターンオーバーによって新しい角質細胞と入れ替わります。
睡眠中には、新しい角質細胞を作ったりダメージを受けた細胞を修復する働きが行われます。
そのため、睡眠が不足していたり、慢性的に睡眠の質が低いと肌の状態が悪化するのです。
栄養の偏り
野菜不足だったり、ジャンクフードや加工食品を食べることが多い方は栄養が偏っています。
栄養が偏ると、肌細胞を作るために必要な栄養が不足します。
肌細胞が作られなければ、毎日のダメージが蓄積している肌は水分保持ができなくなるのです。
また、食生活だけではなく過度の食事制限ダイエットも栄養の偏りを引き起こします。
断食ダイエットや単品ダイエットをすると、おでこの乾燥だけではなく肌全体のトラブルが起こるので注意しましょう。
髪の毛の刺激
おでこは、髪の毛に触れることが多いです。
髪の毛が触れても痛みを感じることはありませんが、頻繁に触れていると皮膚には刺激となります。
特に前髪が短くおでこにかかっている場合、毛先によって常に刺激が与えられてしまいます。
ちなみに、前髪が長い場合でも、髪をかきあげる時の手のひらや指先がおでこに摩擦を起こします。
1回の刺激や摩擦は微小でも、それが積み重なることでおでこにダメージを与えてしまうのです。
おでこの乾燥は皮膚炎かも?
おでこの乾燥の原因に心当たりがないという方は、皮膚炎が影響している可能性があります。
皮膚炎というと、全身の肌に症状が出るイメージがあるかもしれません。
しかし、腕や足など一部位に起こることも多く、症状も発疹や赤みが常に出ているわけではありません。
そのため自分では皮膚炎を認識出来ていない場合もあるので、念のためチェックしておきましょう。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、何らかの理由で皮膚のバリア機能が極端に低下している状態です。
バリア機能は刺激から肌を守る働きをしているので、この機能が低下すると、ちょっとした刺激でも炎症やかゆみなどが起こります。
また、水分を保持する力も弱くなるため乾燥が引き起こされます。
脂漏性皮膚炎
皮脂の分泌が過剰になると、肌に残った余分な皮脂が酸化して過酸化脂質に変性します。
この物質は肌に刺激を与えるため、そのダメージによって発症するのが脂漏性皮膚炎です。
人によって症状は異なり、軽度であれば肌の乾燥やごわつき、角質硬化などの状態が続きます。
そのまま放置すると、皮脂を餌とするマラセチア菌が繁殖してしまい、強いかゆみや発疹などが発症します。
おでこの乾燥を改善する4つのケア方法
おでこの乾燥を放っておくと、くすみやごわつきが起こったり、深いしわができてしまいます。
ここでは、乾燥の改善の効果的な4つのケア方法をご紹介していきますので、こういった状態にしないためにも、今すぐケアを始めましょう。
①おでこを重点的に保湿する
乾燥を改善するには、保湿ケアを徹底することが重要です。
特に、今までおでこのケアを意識していなかったという方は、スキンケア方法を見直しましょう。
目元や口元のついでではなく、おでこもきちんと化粧水や美容液を塗布してください。
美容液を塗布した後は、手のひらでおでこをしっかり覆って、美容成分を浸透させます。
最後は、乳液やクリームで美容成分を肌に閉じ込めて、水分の蒸発を徹底的に防ぎましょう。
乾燥の改善に効果的な成分
肌の水分を保持するには、ヒアルロン酸やプロテオグリカンなどの保湿成分を補給するのがベストです。
これらの成分は、水分を蓄える働きをしているので保湿効果を高めてくれます。
また、肌のバリア機能をサポートするセラミドもおすすめです。
セラミドは角質細胞の間で、スポンジのように水分を吸収して保持しています。
セラミドが不足すると、角質細胞に隙間ができて水分が蒸発するので、おでこがしぼんでいる方はセラミド入りの化粧水でケアをしてあげるといいですね。
②生活習慣を整える
仕事に家事に忙しい毎日の中では、どうしても生活習慣が乱れてしまうかもしれません。
しかし、生活習慣が乱れたままでは、何をしても肌の状態は改善されないので気をつけてください。
栄養バランスの整った食事、適度な運動、規則正しい睡眠が美肌を作る生活習慣の基本です。
すべてを変えるのは無理でも、できることから始めてみましょう。
野菜をたくさん摂るようにしたり、掃除は雑巾がけにするなど、少しずつでも食事と運動と睡眠を整えていくことで肌の状態も変わっていきます。
一番重要な生活習慣は?
生活習慣の中でも、肌の改善に最も重要なのは睡眠です。
不規則な睡眠や質の低い睡眠は、肌の乾燥に直結するといっても過言ではありません。
何から生活習慣を変えれば良いか分からない、という方は、まず睡眠をしっかり取るようにしましょう。
睡眠時間が確保できない方でも、毎日同じ時間にベッドに入る、同じ時間に起床するというのを続ければ睡眠リズムが整って質の高い睡眠が取れます。
③頭皮ブラッシングで血行促進
頭皮の硬さを改善するにはマッサージが効果的です。
しかし、毎日頭皮マッサージをするのは大変なので、スカルプケア用のブラシでブラッシングをしましょう。
ブラッシングをすると、血行が促進されて頭皮の柔軟性が戻ります。
頭皮ブラッシングはおでこのシワやまぶたのたるみの改善にも効果的です。
続けていれば白髪や抜け毛の予防にもつながるので、シャンプー前の習慣にしてください。
頭皮ブラッシングのやり方
頭皮ブラッシングのやり方は、特に厳密な決まりはありません。
ですが、どの方向からでも頭頂部に向かって梳かすことで効率よく血行を促進できます。
回数にも決まりはありませんが、一方向からのブラッシングは10回程を目安に行いましょう。
やりすぎると、逆に負担を与えてしまい頭皮が緊張して硬くなるので注意してください。
また、普通のブラシは先端が尖っているので、必ずスカルプケア用のブラシを使いましょう。
④シャンプーを変えてダメージを防ぐ
シャンプーもおでこの乾燥の原因になるので、石油系合成界面活性剤が入ったものは使用しないのがベストです。
アミノ酸系洗浄成分や天然由来の洗浄成分など、皮脂を落としすぎず刺激の少ないシャンプーに変えると、髪の健康や頭皮環境の改善にも効果的です。
シャンプーは毎日使うものですから、おでこへの影響もかなり大きいです。
人によっては、肌に優しいシャンプーにするだけで状態が変わることもあるので、洗浄成分をチェックしてみてください。
おでこにシャンプーをつけない
おでこにシャンプーがついたら、すぐに洗い流してください。
また、つかないようにするには、髪にシャンプーを付ける前にしっかり泡立てるのがおすすめです。
シャンプーをそのまま髪につけて、お湯をかけて泡立てると液だれしてしまうので、ある程度泡を作ってから付けるのが正解です。
ちょっとしたことですが、この積み重ねがおでこの乾燥に関わっているので、シャンプーの刺激からしっかりおでこを守りましょう。
おでこの乾燥改善法のまとめ
皮膚層の薄いおでこは、すぐに乾燥を改善するのは難しいかもしれません。
ですが根気よくケアを続ければ、乾燥も改善できますしハリのあるおでこに生まれ変わります。
ただし、何をしても乾燥が改善されない、発疹やかゆみなどの症状があるという場合は、皮膚疾患の可能性があるので皮膚科を受診してください。
ツルスベのおでこはそれだけで美人度もアップするので、しっかりケアをして自信が持てるおでこを手に入れましょう。